FreeBSD セキュリティ勧告 日本語版 ============================================================================= FreeBSD-SA-01:68 (2001-12-17) * xsane port uses insecure temporary file handling ============================================================================= このメールは, announce-jp に流れた Subject: ANNOUNCE: FreeBSD Ports Security Advisory FreeBSD-SA-01:68.xsane From: FreeBSD Security Advisories Date: Mon, 17 Dec 2001 10:19:20 -0800 (PST) Message-Id: <200112171819.fBHIJKs62840@freefall.freebsd.org> X-Sequence: announce-jp 873 を日本語訳したものです. 原文は PGP 署名されていますが, この日本語訳は PGP 署名されていません. 修正パッチ等の内容が改ざんされていないことを確認するために PGP 署名の チェックを行なうには, 原文を参照してください. 日本語訳および, ミラーサイト利用の詳細については, 文末の「A. FreeBSD セキュリティ勧告 日本語版について」をご覧ください. [翻訳者: 佐藤 広生 ] --(ここから) ============================================================================= FreeBSD-SA-01:68 Security Advisory FreeBSD, Inc. トピック: xsane port の使用する一時ファイルにおけるセキュリティ上の弱点 (xsane port uses insecure temporary file handling) 分類: ports モジュール: xsane 告知日: 2001-12-17 クレジット: Tim Waugh , michal@harddata.com 影響範囲: 修正日以前の Ports Collection 修正日: 2001-12-14 01:58:36 UTC FreeBSD に固有か: NO I. 背景 - Background XSane アプリケーションは, スキャナとの接続に用いられる SANE (Scanner Access Now Easy) ライブラリを使用するための gtk ベースの X11 フロントエンドの一つです. XSane を使うと, スキャナや カメラといったデバイスから画像を取得することが可能になります. II. 問題の詳細 - Problem Description XSane は画像のスキャン中, および画像のプレビュー・保存で SANE (実際にスキャンを実行するバックエンドアプリケーション) と 通信する際, /tmp に一時ファイルを作成します. しかし, XSane はファイル名が容易に予測できる mktemp(3) を使用して 一時ファイルを作成します (詳細は mktemp(3) のマニュアルページ BUGS の項を参照). そのため XSane には, 競合状態を利用してユーザの ファイルを上書きできてしまうというセキュリティ上の弱点があります. xsane の port はデフォルトでインストールされるものではなく, 「FreeBSD システムの一部」を構成するものでもありません. それらは 6000 を越えるサードパーティ製アプリケーションがすぐに インストールできる形で収められている FreeBSD Ports Collection の一部です. この問題は FreeBSD 4.4 のリリース後に発見・修正されたため, FreeBSD 4.4 にはこの問題によるセキュリティ上の弱点が含まれています. FreeBSD では, このようなサードパーティ製アプリケーションのセキュリティ 問題に対して, 特に何かを主張することはありません (訳注: Ports Collection に 入っているからといって, FreeBSD の開発者たちがそのアプリケーションが 安全であると評価したわけではありません). ただし, セキュリティ問題に対して 大きな影響を持つような ports に対するセキュリティ監査を提供すべく, 現在努力中です. III. 影響範囲 - Impact ローカルユーザは (他のユーザが実行している) xsane を利用して, 実行ユーザの権限でアクセス可能な任意のファイルを上書きすることが可能です. XSane は高い権限を持たないユーザアカウントで実行することが望ましいのですが, ユーザはより危険度の高い root 権限で実行することが多いようです. IV. 回避方法 - Workaround 1) xsane の port/package がインストールされている場合は, それをシステムから削除します. V. 解決策 - Solution 1) Ports Collection 全体をアップグレードし xsane の port を再構築する. 2) 古い (訳注: xsane の) package をシステムから削除し, 修正日以降に作成された新しい package を以下の場所から 取得してインストールする. [i386] ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-4-stable/graphics/xsane-0.82.tgz ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-5-current/graphics/xsane-0.82.tgz [alpha] 現時点では alpha アーキテクチャ用の package は自動生成されていません. これは, 構築のためのマシンリソースが不足しているためです. 注意: 更新された package が提供されるまで, 数日かかる可能性があります. どちらもソフトウェアのバージョン番号は同一ですので, package ファイルの作成日を確認するようにしてください. 3) xsane の新しい port スケルトンを以下の場所からダウンロードし, それを使って port を再構築する. http://www.freebsd.org/ports/ 4) 上記 (3) の操作を自動的に行なう portcheckout ユーティリティを使う. portcheckout の port は /usr/ports/devel/portcheckout にあります. また, portcheckout の package が以下の場所から入手可能です. ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-4-stable/devel/portcheckout-2.0.tgz ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-5-current/devel/portcheckout-2.0.tgz VI. 修正の詳細 - Correction details 次の表は, FreeBSD Ports Collection に含まれている, 修正されたファイルそれぞれのリビジョン番号です. パス名 リビジョン番号 - ------------------------------------------------------------------------- ports/graphics/xsane/Makefile 1.30 ports/graphics/xsane/distinfo 1.20 ports/graphics/xsane/pkg-plist 1.18 - ------------------------------------------------------------------------- A. FreeBSD セキュリティ勧告 日本語版について 日本語訳は FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクト (doc-jp) が 参考のために提供するものです. 過去の日本語版セキュリティ勧告は http://www.FreeBSD.org/ja/security/ にまとめられています. ただし, 翻訳者および doc-jp は, その内容についていかなる保証も いたしませんのでご注意ください. 日本語訳についてのご意見, ご要望, お問い合わせ等は doc-jp@jp.FreeBSD.org までお願いします. この勧告の中で紹介されている WWW サイト http://www.FreeBSD.org/ および FTP サイト ftp://ftp.FreeBSD.org/ には, 日本のミラーサイトが存在します. ネットワークの混雑を緩和するため, まずはミラーサイトの利用を 考慮するようお願いします. 日本のミラーサイトを利用するには, http://www.FreeBSD.org/ を http://www.jp.FreeBSD.org/www.freebsd.org/ に, ftp://ftp.FreeBSD.org/ を ftp://ftp.jp.FreeBSD.org/ に, それぞれ置き換えてください. 他の地域を含む, ミラーサイトに関する詳細は, http://www.FreeBSD.org/handbook/mirror.html (英文) http://www.FreeBSD.org/ja/handbook/mirror.html (日本語訳) にまとめられています. $hrs: announce-jp/FreeBSD-SA/01:68,v 1.3 2002/01/03 17:53:39 hrs Exp $