FreeBSD セキュリティ勧告 日本語版 ============================================================================= FreeBSD-SA-02:10 (2002-02-06) * rsync port contains remotely exploitable vulnerability ============================================================================= このメールは, announce-jp に流れた Subject: ANNOUNCE: FreeBSD Ports Security Advisory FreeBSD-SA-02:10.rsync From: FreeBSD Security Advisories Date: Wed, 6 Feb 2002 08:04:09 -0800 (PST) Message-Id: <200202061604.g16G49v43845@freefall.freebsd.org> X-Sequence: announce-jp 926 を日本語訳したものです. 原文は PGP 署名されていますが, この日本語訳は PGP 署名されていません. 修正パッチ等の内容が改ざんされていないことを確認するために PGP 署名の チェックを行なうには, 原文を参照してください. 日本語訳および, ミラーサイト利用の詳細については, 文末の「A. FreeBSD セキュリティ勧告 日本語版について」をご覧ください. [翻訳者: 佐藤 広生 ] --(ここから) ============================================================================= FreeBSD-SA-02:10 Security Advisory FreeBSD, Inc. トピック: rsync の port におけるリモートから悪用可能な セキュリティ上の弱点 (rsync port contains remotely exploitable vulnerability) 分類: ports モジュール: rsync 告知日: 2002-02-06 クレジット: Sebastian Krahmer 影響範囲: 修正日より前の Ports Collection 修正日: 2002-01-23 23:32:21 UTC FreeBSD に固有か: NO I. 背景 - Background rsync はパワフルなネットワークファイル配布/同期用ユーティリティの一つです. II. 問題の詳細 - Problem Description rsync の port のバージョン rsync-2.5.1_1 より前のものには, ネットワーク経由で受け渡された整数値の読み込み方法がずさんである という問題があります. いくつかの場所では符号あり (signed) と 符号なし (unsigned) の整数が混ざって使われており, バッファのオフセット計算が正しく行なわれていません. rsync の port はデフォルトでインストールされるものではなく, 「FreeBSD システムの一部」を構成するものでもありません. それらは 6000 を越えるサードパーティ製アプリケーションがすぐに インストールできる形で収められている FreeBSD Ports Collection の一部です. FreeBSD 4.5 とともに出荷された Ports Collection には, 修正されたバージョンの port (rsync-2.5.1_1) が収録されています. FreeBSD では, このようなサードパーティ製アプリケーションのセキュリティ 問題に対して, 特に何かを主張することはありません (訳注: Ports Collection に 入っているからといって, FreeBSD の開発者たちがそのアプリケーションが 安全であると評価したわけではありません). ただし, セキュリティ問題に対して 大きな影響を持つような ports に対するセキュリティ監査を提供すべく, 現在努力中です. III. 影響範囲 - Impact リモートの攻撃者は rsync がスタックに NUL バイト列を書き込むように 仕向けることができる可能性があります. これを悪用すると rsync を 実行しているユーザの権限で任意のコードを実行することが可能になります. この問題は特に rsync をサーバモードで実行しているサイトに被害を 与えるものですが, その他にも悪意を持ったサーバから rsync クライアントに 被害を与えるといったケースも考えられます. IV. 回避方法 - Workaround 1) rsync の port/package がインストールされている場合は, それをシステムから削除します. V. 解決策 - Solution 1) Ports Collection 全体をアップグレードし rsync の port を再構築する. 2) 古い (訳注: rsync の) package をシステムから削除し, 修正日以降に作成された新しい package を以下の場所から 取得してインストールする. [i386] ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-4-stable/net/rsync-2.5.1_1.tgz ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-5-current/net/rsync-2.5.1_1.tgz [alpha] 現時点では alpha アーキテクチャ用の package は自動生成されていません. これは, 構築のためのマシンリソースが不足しているためです. 注意: 更新された package が提供されるまで, 数日かかる可能性があります. 3) rsync の新しい port スケルトンを以下の場所からダウンロードし, それを使って port を再構築する. http://www.freebsd.org/ports/ 4) 上記 (3) の操作を自動的に行なう portcheckout ユーティリティを使う. portcheckout の port は /usr/ports/devel/portcheckout にあります. また, portcheckout の package が以下の場所から入手可能です. ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-4-stable/Latest/portcheckout.tgz ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/ports/i386/packages-5-current/Latest/portcheckout.tgz VI. 修正の詳細 - Correction details 次の表は FreeBSD Ports Collection に含まれる, 今回修正されたファイルの $FreeBSD$ リビジョン番号です. パス名 リビジョン番号 - ------------------------------------------------------------------------- ports/net/rsync/Makefile 1.61 ports/net/rsync/files/patch-251-secfix 1.1 - ------------------------------------------------------------------------- VII. 参考資料 - References A. FreeBSD セキュリティ勧告 日本語版について 日本語訳は FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクト (doc-jp) が 参考のために提供するものです. 過去の日本語版セキュリティ勧告は http://www.FreeBSD.org/ja/security/ にまとめられています. ただし, 翻訳者および doc-jp は, その内容についていかなる保証も いたしませんのでご注意ください. 日本語訳についてのご意見, ご要望, お問い合わせ等は doc-jp@jp.FreeBSD.org までお願いします. この勧告の中で紹介されている WWW サイト http://www.FreeBSD.org/ および FTP サイト ftp://ftp.FreeBSD.org/ には, 日本のミラーサイトが存在します. ネットワークの混雑を緩和するため, まずはミラーサイトの利用を 考慮するようお願いします. 日本のミラーサイトを利用するには, http://www.FreeBSD.org/ を http://www.jp.FreeBSD.org/www.freebsd.org/ に, ftp://ftp.FreeBSD.org/ を ftp://ftp.jp.FreeBSD.org/ に, それぞれ置き換えてください. 他の地域を含む, ミラーサイトに関する詳細は, http://www.FreeBSD.org/handbook/mirror.html (英文) http://www.FreeBSD.org/ja/handbook/mirror.html (日本語訳) にまとめられています. $hrs: announce-jp/FreeBSD-SA/02:10,v 1.3 2002/02/07 14:23:03 hrs Exp $