FreeBSD セキュリティ勧告 日本語版 ============================================================================= FreeBSD-SA-03:01.cvs (2003-02-04) * remotely exploitable vulnerability in cvs server ============================================================================= このメールは, announce-jp に流れた Subject: ANNOUNCE: FreeBSD Security Advisory FreeBSD-SA-03:01.cvs From: FreeBSD Security Advisories Date: Tue, 4 Feb 2003 10:46:34 -0800 (PST) Message-Id: <200302041846.h14IkYGD050787@freefall.freebsd.org> X-Sequence: announce-jp 1098 を日本語訳したものです。 原文は PGP 署名されていますが、この日本語訳は PGP 署名されていません。 修正パッチ等の内容が改ざんされていないことを確認するために PGP 署名の チェックを行なうには、原文を参照してください。 日本語訳およびミラーサイト利用の詳細については、文末の「A. FreeBSD セキュリティ勧告 日本語版について」をご覧ください。 [翻訳者: 佐藤 広生 ] --(ここから) ============================================================================= FreeBSD-SA-03:01.cvs Security Advisory The FreeBSD Project トピック: cvs サーバにおけるリモートから悪用可能なセキュリティ上の弱点 (remotely exploitable vulnerability in cvs server) 分類: contrib モジュール: contrib_cvs 告知日: 2003-02-04 クレジット: Stefan Esser 影響範囲: 4.6-RELEASE-p7, 4.7-RELEASE-p4, 5.0-RELEASE-p1 より前の すべてのバージョンの FreeBSD 修正日: 2003-01-21 22:26:46 UTC (RELENG_4) 2003-02-04 18:05:07 UTC (RELENG_5_0) 2003-02-04 18:07:20 UTC (RELENG_4_7) 2003-02-04 18:08:26 UTC (RELENG_4_6) FreeBSD に固有か: NO I. 背景 - Background Concurrent Versions System (CVS) は、バージョン管理システムの一つです。 CVS では、リポジトリ (訳注: CVS で管理されるデータの保管場所のこと) に ローカルから、あるいはリモートからアクセスすることが可能です。 リモートからアクセスする方法には、`ext' (rsh (訳注: または ssh)) や `pserver' (パスワード認証サーバ) など、いくつかあります。リモートの リポジトリにアクセスする場合、クライアントからの要求を処理するために、 アクセス先のマシンでは CVS サーバが実行されます。 II. 問題の詳細 - Problem Description CVS サーバの実装には、(訳注: 動的に確保された) メモリブロックが 複数回解放されてしまうようなプログラム上の誤り (double-free bug; 二重解放バグ) が存在します。 また、それとは別に、書き込みアクセス権限を持ったクライアントからは update (update-prog) もしくは commit (checkin-prog) 処理の際に CVS サーバが任意のコマンドを実行するように指定することが可能です。 これは危険な機能であり、必要になることはほとんどありません。サーバ上で プログラムを実行させる方法は、より安全なものが別に存在するからです。 III. 影響範囲 - Impact 攻撃者は二重解放バグ (double-free bug) を悪用することで、書き込み権限の チェックをバイパスできる可能性があります。また、update-prog/checkin-prog 機能と 組み合わせることで、CVS サーバの権限で任意のコマンドを実行することが できるかも知れません。不特定多数に読みとり専用アクセスを提供する目的で CVS サーバを `pserver' モードで動かしている場合 (いわゆる anoncvs)、 この問題の影響は非常に深刻なものになります。 IV. 回避方法 - Workaround `pserver' モードを直接使わないようにします。代わりに、次のオンライン資料で 紹介されているような、より安全な方法を使うようにしてください。 V. 解決策 - Solution (訳注: 次のいずれかに従ってください) 1) 弱点を持った FreeBSD システムを最新の 4.7-STABLE、もしくは修正日以降の RELENG_4_7 (4.7-RELEASE-p4)、RELENG_4_6 (4.6-RELEASE-p7)、 RELENG_5_0 (5.0-RELEASE-p1) セキュリティブランチのいずれかに アップグレードする。 2) 現在のシステムに修正パッチを適用する。 以下の修正パッチは、FreeBSD 4.6、FreeBSD 4.7、FreeBSD 5.0 の各システムに 適用可能なことが確認されています。 a) 以下の場所から修正パッチをダウンロードし、PGP ユーティリティを使って PGP 署名を確認します。 # fetch ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/CERT/patches/SA-03:01/cvs.patch # fetch ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/CERT/patches/SA-03:01/cvs.patch.asc b) root 権限で次のコマンドを実行します。 # cd /usr/src # patch < /path/to/patch # cd /usr/src/gnu/usr.bin/cvs # make obj && make depend && make && make install (訳注: /path/to/patch の部分は修正パッチのパス名に置き換えてください) VI. 修正の詳細 - Correction details FreeBSD において今回修正された各ファイルのリビジョン番号は、以下のとおりです。 パス名 リビジョン ブランチ - ------------------------------------------------------------------------- src/contrib/cvs/src/server.c RELENG_5_0 1.17.2.1 RELENG_4_7 1.13.2.2.6.1 RELENG_4_6 1.13.2.2.4.1 - ------------------------------------------------------------------------- VII. 参考資料 - References A. FreeBSD セキュリティ勧告 日本語版について 日本語訳は FreeBSD 日本語ドキュメンテーションプロジェクト (doc-jp) が 参考のために提供するものです。過去の日本語版セキュリティ勧告は http://www.FreeBSD.org/ja/security/ にまとめられています。 ただし翻訳者および doc-jp は、その内容についていかなる保証も いたしませんのでご注意ください。日本語訳についてのご意見、ご要望、 お問い合わせ等は doc-jp@jp.FreeBSD.org までお願いします。 この勧告の中で紹介されている WWW サイト http://www.FreeBSD.org/ および FTP サイト ftp://ftp.FreeBSD.org/ には, 日本のミラーサイトが存在します。 ネットワークの混雑を緩和するため、まずはミラーサイトの利用を 考慮するようお願いします。 日本のミラーサイトを利用するには、 http://www.FreeBSD.org/ を http://www.jp.FreeBSD.org/www.freebsd.org/ に、 ftp://ftp.FreeBSD.org/ を ftp://ftp.jp.FreeBSD.org/ に、 それぞれ置き換えてください。 他の地域を含むミラーサイトに関する詳細は http://www.FreeBSD.org/doc/en_US.ISO8859-1/books/handbook/mirrors.html (英文) http://www.FreeBSD.org/doc/ja_JP.eucJP/books/handbook/mirrors.html (日本語訳) にまとめられています。 $hrs: announce-jp/FreeBSD-SA/03:01,v 1.5 2003/02/06 11:21:04 hrs Exp $