日本の OpenBSD 情報をあつめようという主旨のページです。
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12/19 日付けで、icmp6(4), ip6(4), gai_strerror(3), getaddrinfo(3), inet6_option_space(3), inet6_rthdr_space(3) の各マニュアルページが削除されました。 これらのマニュアルは、大部分に RFC の文章がそのまま使われていたのですが、 RFC の copyright notice には、 文章の改変を認めない旨の条項が含まれている、というのが理由のようです。 大元にあたる KAME と NetBSD のマニュアルページも、同様に削除されています。
そういうわけで、誰かがフリーな文書を書く必要がある状況になったのですが、 具体的にどうするかは、まだ議論の途中のようです。 たとえば FreeBSD であれば、文末のリンクにあるとおり、POSIX (SUSv3) の文書を使って良いという許諾を Open Group から受けているため、 POSIX 規格の文章と差し替えるという選択肢が考えられます。 しかし KAME, OpenBSD, NetBSD は (佐藤が知る限り) 申請していないようですし、 さらに「OpenBSD として Open Group の文書の利用がフリーであると判断できるのか」という問題もあるような気がします。
そろそろ 2004 年が終ってしまいますが、こっそり再開。 リンク集も新しくせねば。
2004 年の OpenBSD を簡単にまとめます。 最新版は 10 月 29 日にリリースされた 3.6 です。 2004 年中に公開された 3.5 と 3.6 では、 GZIP などの GPL ユーティリティを BSD ライセンスのものに置き換えたり、 BIND が 9.x 系列になったり、amd64 と luna88k に対応、 SMP 対応 (i386 と amd64) の追加、 IEEE 802.11 フレームワークの追加、sensorsd(8) や spamd(8) の新規追加 and/or 改良、isakmpd の NAT-T traversal 対応などなど、 OpenBSD 独自のアピールポイントとなるような改良が数多く加えられました。
また、OpenNTPd, OpenBGPd, OpenCVS と、たてつづけに OpenXXX alternative project が立ち上がった年でもあります。 無線 LAN のサポートも強化されつつあり、 Atheros の AR5000 という 無線 LAN チップのドライバを 作成するプロジェクトの中心人物だった Reyk Floeter (reyk@) が developer になって、 Sam Leffler のフレームワークの移植作業が進んだりしています。
毎度ながらリリースエンジニアリングがすばらしく上手で、 FreeBSD で作業している立場としてはうらやましい限りです :-)
LAST MODIFIED: 2005/01/01 16:14:54 UTC