優雅な生活の設計と実装

The Design and Implementation of the Gracious Days


LAST MODIFIED: 2002/02/03 07:36:04 UTC

新しい秩序の確立は、他の何にも増して難しく、
成功する可能性が低く、危険な事業である。
改革者は旧秩序から利益を得ている
全ての者を敵にまわし、
新秩序から利益を受けるはずの者からは
及び腰の支持しか集められない。
--- Niccolo Machiavelli, The Prince

この種の「保護」は初心者を保護するかも知れないが、
熟練ユーザを窮地に追い込むことになる。
というのは、何が親切であり、何が適切でないかかという
オペレーティングシステムの考え方の裏をかくことばかりに
かなりの労力を費やさなければならないからである。
--- A.S.Tannenbaum, Modern Operating Systems


不定期更新の日記です。ディスクスペースの関係上、 あまりに古くなったものは順次消していきます。 この日記の更新は、今野さんの *BSD Diary Links から取得することが可能です。

July 2000

Sunday, July 30

XFree86 4.0.1 (続き)

設定を終了して前と同じような環境にはしたは良いものの、 xdm でログアウトして X が再起動すると、 マウスが使えなくなるという不具合に悩まされています。 Ctrl + Alt + Backspace で一度 X を落せば効くのですが、 単に xdm のログアウトではダメ。 一度目の起動だけはきちんと動くという奇妙な動作。 moused にしたりしてもダメなので、 上位レベルでの処理がおかしいのではないかしら。

Sunday, July 23

XFree86 4.0.1

3.3.5 を使い続けていたけれど、4.0 の source が Personal UNIX No.5 についていたので 4.0.1 への patch をダウンロードしてアップデート作業。 ports を使っているので、build と install はおまかせ。

ディレクトリ構成が若干変更に。 /usr/X11R6/lib/X11 のいくつかが /etc/X11 に移動したもよう。 その他はあんまり変化はないみたい。

まず、README のとおりに XFree86 -configure して、 そしてできた XF86Config を編集する。 まず、

を完了。モニタとスクリーンのセクションはほぼ同じなので、 カットアンドペーストで旧い設定を持ってくる。

で、startx の起動チェック。ログが /var/log/XFree86.0.log にできるので、起動しなければこれを見るとベター。 特に問題はなかったけども、8bit depth で起動してしまうので、 DefaultDepth を 24 に設定。

次に xdm の設定。変更点はほとんどないので、 すでに設定してあるものをそのままコピー。 画面がちょっとカッコ良く(CDE っぽく?)なった。

ひととおり設定が終わったので いくつかアプリケーションを起動してチェックしてみると、 Netscape Navigator がおかしい。 フォントがきちんと表示されず、起動にものすごい時間がかかる。 ログには、module のデータオブジェクトがない、とずらずら。

いろいろ試行錯誤してみるものの、 どうにもならないので FreeBSD-users-jp のログを検索すると、 「上書きインストールでは共有ライブラリが悪さをすることがある」 という記述を発見。${XBASE}/lib/X11/modules 以下の *.so は確かに日付が古いので、ばっさり削除。 ようやく正常動作に。

うーん、動作がちょっと速くなった気がする。 起動は遅くなったけど。

Tuesday, July 18

FreeBSD-4.1 RELEASE

おそらく今月末あたりに出ます。 もう十分安定している感じなので、 3-STABLE の人も移行を考えてみてはいかがでしょう?

FreeBSD doc-jp

遅れていた porters-handbook を sync しました。 最近、doc-jp 全体の活動が active です :-).

Thursday, July 13

BIND9

研究室の Solaris 2.6 を DNS サーバに。 ISC-BIND を持ってきてコンパイル、設定はサクサク終了。 各ゾーンに allow-query をつけないとアクセスできないようだけど、 デフォルトが deny なのだろーか‥(未確認)。 ARM に書いてあるなんたらチェックとかのオプションをつけたら warning が出るので調べたら、 ほとんどが implement されてなかったり。

packet in the world

traceroute すると、ルータのあたりで packet がぐるぐる回る。 どうも変な経路情報が流れてたようで、 研究室から外に出られなかったもよう。 どこが原因かわからないけど対処のしようがないですな、これじゃ。

Sunday, July 9

第一種 情報処理技術者試験

忘れた頃にやってきたのですが、 なんと合格しておりました。

午後問題の記述はほとんど適当だったので、 てっきり落ちているものだと思ってました。 今回の合格率は 15% を超えていて、 例年よりかなり高かったもよう。 何か自分でも納得のいかない結果ではあるけれど、 まあ、運が良かったということではないかと。

秋はネットワークスペシャリストかマイコン応用に挑戦する予定。

freefall.FreeBSD.org

早速、faq と www の commit 作業‥‥‥と思ったら、 cvs が timeout してしまう。 traceroute したところ、freefall は 23hop の彼方にあるらしい。 SINET 経由だと日本から出るところで引っかかる。 時折、パケットがループしているし。これは使えないぞと。

slogin すらままならないので、しかたなく castle.jp.FreeBSD.org を経由することにする。 こっちは速い。idc を経由しているのか‥‥。 家から castle 経由で freefall に ssh 接続するってのはできないのかなぁ。

結局、castle に repository を checkout して家の repository を rsync することにする。

rsync -CtzrlpR -vP -e "ssh -x -l hrs" $FAQ $HANDBOOK $WWW castle.jp.FreeBSD.org:‾/work.freefall

んで commit。 これも手作業だと怖いので、スクリプトを書いて逐一チェックしながら実行。 doc-jp の提出用につくった中途半端な Perl スクリプトを改良して、 cvs log も含めて即 commit に使えるようなやつを考えねば。

freefall.FreeBSD.org 追加

doc-jp 用のスクリプトが完成。機能は

というもの。こういうスクリプトは安易に頼るべきではないけど、 雑作業が少なくできるので便利。

commit 作業用 Makefile
doc-jp の original rev 抽出用スクリプト

make の書き方はまだまだ美しくない。 もっと勉強しないとダメですな。

Friday, July 7

Here comes a new challenger!

ここにも書いたとおり、 07/06 日付けで正式に committer になりました。 アカウントは hrs@FreeBSD.org。 個人情報を入れるために、authors.ent と staff/chapter.sgml と newsflash.sgml を書き換え。 まともに commit したのってこれがはじめてかも。

作業はともかく、英作文がけっこうつらい。 ちゃんと勉強し直さなきゃダメだな‥‥。 FreeBSD の committer 全体が 221 人で、 日本人 committer は 36 人(多分)。

Thursday, July 6

HP-UX

HP-UX の環境整備。 sudo と ssh を入れようとするとコンパイルで引っかかるので、 まず gcc 2.95.2 を build する。 ‥‥すると、これも build 途中の warning が怪しい。 結局、binutils から入れることに。面倒くさい & 時間がかかる〜

binutils, gcc, sudo, ssh まで入れ終わり。 これで環境整備をするための環境は整った。

しかし、ディレクトリ構成が良くわからないなぁ、これ。 /usr/bin/X11 だったり、 /opt/imake/bin だったり、 /usr/contrib/X11 だったりと、 X 関連の配置がバラバラになっていて気持ちが悪い‥‥。

今度は kterm の build に挑戦予定。

Monday, July 3

From html-tidy ML

FreeBSD doc-jp でも問題になっている named entity の展開問題。規格にべったりだと対応していない UA が問題になるから、展開する named entity の対応表みたいなものを定義できるようにすると良いのかな? 対応してくれることに期待。

AMD

ずっと前からやろうやろうと思いつつ、 きちんとやってなかった amd の設定に挑戦してみる。

/etc/amd.conf を次のようにする。 /etc/amd.map/amd_mnt, /host, /disk を mkdir するのを忘れない。 default で存在する amd.map は、ばっさり削除。

[global]
auto_dir = /amd_mnt
log_file = syslog:local7
log_options = all
map_type = file
search_path = /etc/amd.map
pid_file = /var/run/amd.pid
unmount_on_exit = yes
browsable_dirs = yes

[/host]
map_name = map.host

[/disk]
map_name = map.disk

んで、/etc/amd.map/map.host を次のように設定。

/defaults       type:=host;fs:=${autodir}/${rhost}/root;rhost:=${key}
*               opts:=rw,grpid,resvport,vers=2,proto=udp,nosuid,nodev

きちんとアクセスできることを確認。 ここまでは FreeBSD 徹底活用 1 にも書いてあるので、 特に迷うところはなかった。

次に /etc/amd.map/map.disk を定義。 これはローカルにあるディスク類をアクセスするためのもの。

/defaults       opts:=rw,grpid,resvport,vers=2,proto=udp,nosuid,nodev
cdrom           type:=cdfs;dev:=/dev/cd0c;addopts:=ro;fs:=${autodir}/${key};
dos             type:=auto;fs:=${map};pref:=${key}/;
dos/*           type:=program;fs:=/${key};¥
                mount:="/sbin/mount mount ${fs}";¥
                unmount:="/sbin/umount umount ${fs}";
fd              type:=auto;fs:=${map};pref:=${key}/;
fd/fd0          type:=pcfs;dev:=/dev/fd0;

cdrom は type:=cdfs でアクセス。 dos は MSDOS 領域。AMD は対応していないようなので type:=program で対処。 type:=pcfs でできるのかも知れない(試してないので不明)。 その場合、ロングファイルネームの扱いとかは大丈夫なんだろーか‥‥

最初は、二段階のディレクトリ構成を実現する方法が良くわからなかったので info を読む。type:=auto を使うと良いらしい。 fs に他の map を読ませることもできるみたいなので、 もっと凝った構成もできそう。

‥‥で、fd もついでに設定。ただし、mtools があるから、ほとんど使い道はなし。

うーん、快適。速度的なデメリットはほとんど感じない。 info に FTP サーバのディレクトリにマップする方法が載っていたので、 次は lofs などの type に挑戦してみようかなと思い中。

Sunday, July 2

CVSup

FreeBSD, NetBSD, OpenBSD の repository を CVSup で更新。 暗号関連の distribution に注意しなければならないのだけど、 いまいちどれが良くてどれがダメなのか、 すっきり書かれた文書がないような気がする。

Saturday, July 1

電気科過去問

電気科過去問について。 現在の登録者は 40 名ほどです。 問題自体はもっとあるので増やすつもりだけはあるのですが、 あまり強い要望もないみたいなので、とりあえず現状のままです。 問題を揃えてもむくわれないのでは悲しいので、 もっと欲しい人は意見を出してね、ということで。 どうしても情報が欲しい人は個別に連絡頂ければ対応しますです。

話は変わりますが、佐藤は新しい代の過去問が欲しいと思っています。 どなたか提供してくれる方はいらっしゃいませんか? もし提供してもいいよという方は、 佐藤まで連絡下さい。

From FreeBSD doc-jp

3.5R, 4.0R のリリースノートが終了 >> thanks 鈴木さん。 あとは、Porter's Handbook の部分をどうにかせねば。

doc-jp での committer が少なくて負荷が集中する傾向にあるので、 doc tree の方の committer としてお手伝いすることになりました。 jkh と imp が来日してからというもの、日本人 committer がぽんぽん増えているもよう :-)

‥‥というか、send-pr もしたことがなくて、 jp.FreeBSD.org の cvs repository もいじくったことのない人が committer になれるというのは、 ある意味すごいことなのかも知れない。

From FreeBSD doc

LINT の XML 化(本当はちょっと違うけど)の話。 計画は面白いけど、developer からは歓迎されなさそう。 *.[ch] から生成するのではダメなのかな? XML 的発想ではないけど、

‥てなとこが現実的な解だと思う。 .xml ファイルがソース全体を含んでいる必要はないし、 編集しづらくなるだけで、大きなメリットは感じない。 むしろ、ソースやコメントをバラバラのファイルにして、 .xml ファイルを構築する方が保守もしやすいはず。 Nik のやりたいこととは、ちと違うんだろうけど‥‥

もう一つ、翻訳の問題がある。 違う言語を一つのファイルに押し込めるのは気分的に嫌だし、 revision が追いづらくなるので分割希望。 Unicode を使うって言うならまだしも、 あらゆる言語が混ざったファイルなんて、どこかで破綻する気がしてならない。