LAST MODIFIED: 2006/01/29 04:44:03 UTC
不定期更新の日記です。ディスクスペースの関係上、 あまりに古くなったものは順次消していきます。 この日記の更新は、今野さんの *BSD Diary Links から取得することが可能です。
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dfr@ が GSS-API 関連のライブラリを新しくした時に、 RFC 2744 の文章を使ったマニュアルページを追加していたので、 RFC 由来のマニュアルページってライセンス的にどうなの? ということを core@ と dfr@ を交えて話し合ってみた。
まず結論から言うと、コンセンサスは次のような感じ。
つまり、古い RFC は copyright statement を素直に解釈する限り、 文章を流用しても問題ないはずで、BCP78 によって縛られることはない。 BCP78 で縛られる RFC は、素直に解釈しても文章は流用できない。 なので、RFC 2744 を使ったマニュアルページは問題なし (ただし copyright statement は入れようね) というお話。法律の専門家が下した結論ではないので、 合法性についての議論に実効性があるのかと言われるとそれまでだけど、 プロジェクトとしては、以上の解釈で一貫させるという態度になるかと。
商用UNIXの多くもRFC由来のマニュアルページ持ってるところを見ると、 そんなに非常識な判断ではないとは思うけど、 細かい部分は結局は訴えられるまで分からない領域なので、 こんな感じで落ち着きました。
BCP78 が BSD ライセンスと非互換で困るという問題については、 IETF IPR WG で Simon Josefsson が Problems with the IETF's copying permissions という話題を振ってごそごそやってます。今後に期待。
いろいろ忙しかった日々がようやく一段落。 いつの間にか年が明けてました。
今年の3月で学生生活は終了の予定。 考えてみれば大学9年生なわけですな。 学生は生きていくための収入を確保するのが大変だということを学びました。 研究が忙しくなっても報酬をもらっている仕事は疎かにできないし、 ケガでもしようものなら、 収入ゼロになりかねないという緊張感との背中合わせの毎日。 ひどい時には、胃痛で一晩中のたうちまわったりしてました。
結局、なんかいろいろ中途半端になってしまった感が強くて、 いまひとつ達成感とかそういうものがないのですが、 学んだことは多かったように思います。 相変わらず各方面にご迷惑をおかけしていますが、 今年もよろしくお願いします。
リリースサイクル開始。6.1R TODO リストをとりまとめ中。6.0R で不具合が出ている人は、今のうちに報告しておきましょう。
portsnap が FreeBSD のベースシステムに入ってしばらく経ちますが、 portsnap1.FreeBSD.org も portsnap2.FreeBSD.org も遠すぎて使いづらい状況なので、 国内にミラーをつくってみました。/usr/local/etc/portsnap.conf に
URL=portsnap.allbsd.org
を指定すれば使えます。portsnap.allbsd.org の内容がいつ更新されたのかについては、
% finger @info.allbsd.org
のように、finger を使ってくださいな。
メモ。Wasabi Systems が出しているオープンソースソフトウェアのライセンスに関する分析。 Enron/Worldcom 関連事件に由来する Sarbanes Oxley Act の影響などが書いてある。
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