優雅な生活の設計と実装

The Design and Implementation of the Gracious Days


LAST MODIFIED: 2002/02/03 07:36:05 UTC

新しい秩序の確立は、他の何にも増して難しく、
成功する可能性が低く、危険な事業である。
改革者は旧秩序から利益を得ている
全ての者を敵にまわし、
新秩序から利益を受けるはずの者からは
及び腰の支持しか集められない。
--- Niccolo Machiavelli, The Prince

この種の「保護」は初心者を保護するかも知れないが、
熟練ユーザを窮地に追い込むことになる。
というのは、何が親切であり、何が適切でないかかという
オペレーティングシステムの考え方の裏をかくことばかりに
かなりの労力を費やさなければならないからである。
--- A.S.Tannenbaum, Modern Operating Systems


不定期更新の日記です。ディスクスペースの関係上、 あまりに古くなったものは順次消していきます。 この日記の更新は、今野さんの *BSD Diary Links から取得することが可能です。

December 2001

Monday, December 31

* subnote

サブノート購入のために秋葉原徘徊。 条件は持ち運びしやすいもの、 Ethernet 標準装備、価格は 200K 前後。

最初の候補は Mebius の薄いやつ。 展示してあるものを触ってみたところ、 キータッチがへにょへにょしていてダメですな。

他の A4 ノートは大き過ぎるので、B5 ノートを比較。 Toshiba, SHARP, Panasonic, SOTEC, SONY, IBM のコーナーをいろいろ見て回る。

Crusoe を使ったやつは (いろいろ理由があって) パス。 すると、条件に合いそうなのは SOTEC AN360xp, SONY PCG-SRX*, Panasonic CF-A2 の三機種。

PCG-SRX* は Wireless LAN 内蔵、CF-A2 は Air-H" モジュール内蔵、 SOTEC は特にそういう付加機能はない (ただし一番安かった)。 その他のスペックは大きく変わらない。

使用頻度から言ったら Wireless LAN の方が多かろう、Air-H" の月額料金を払う余裕なんかないぞ、 という判断で PCG-SRX3/BD に決定。Celeron なのがタマに傷。 PCG-SRX7 は Pentium III だけど、CD-ROM ドライブを含めて 250K over なので却下。

家に帰って、パーティションの切り直し。6GB/14GB にして 後ろに FreeBSD を入れる。4.4R の CD からは何故か起動しなかったので、 4.3R の CD を使ってみると問題なく起動できた。

NFS マウントして CVS repo ごとコピー。 make world をしかけておく。

感想はこちらまで (内容は匿名のメールで送られます)

コメント:

注: お返事が必要な場合は直接メールください。 ただし、確実にお返事するかどうかはわかりませんのであしからず。

Friday, December 28

* mission (partially) completed!

研究会の講演論文がやっとこさ完了。 人が必死こいて徹夜で論文を書いている後ろで 大音量でゲームをやり続けた某氏に禍あれ :-P

最近、TeX を使う人もめっきり減ったので、 いざ論文誌に投稿しようという人がパニくるケースがちらほら。 not TeX 投稿だとスタイルファイルがないとか、 あっても figure 類は別に用意しなければダメなどの制限があって 作業がものすごく繁雑になることが多い。 某 Windows 系ワープロソフトなんか使うのが悪いのだ。

次の締め切りは 1/20. 場所は早稲田。

Tuesday, December 25

* BSDcon2002

登録は済ませたものの、そろそろ旅行の手配を始めないとやばい。 海外行くのは実は 2 回目。英語圏は初。 なかなか無謀な旅なのでございます。

‥‥というわけで、 もし日本から行く人がいればぜひ予定を合わせたいのですが、 どなたかいらっしゃいませんか? Warner を囲む会とか、いろいろなところで聞いていると 今年は行かない (というか日程的に行けない) 人が多いような。

* escaping from reality

いろいろ集中していて忙しい。

‥‥のにも関わらず、古い SparcPrinter 使えないかなと、 ごそごそ試す。前回に SS5 + Solaris2.6 に lpvi ドライバを組み込んで GhostScript を構築するところまでやったのだけど、 なぜかデバイスにアクセスするとフリーズするという症状だったので、 Solaris2.6 を入れ直すという力業で再度挑戦。

これは X over ssh 専用のクライアントとして使う予定なので、 typical install した後、最低限のシェイプアップだけやっておく。 まず nscd と cssd を停止して /etc/default/init に LANG=C を追加。 環境統一のために xdm を使うので dtlogin も停止。 /etc/auto_home を設定。

次に recommendation patch をあてて gzip, gtar, tcsh, screen, OpenSSL, OpenSSH を SunFreeware の package から入れる。 screen の package は terminfo を入れてくれないので tic で入れて、 sshd の起動スクリプトを /etc/init.d に入れて /etc/rc3.d に link しておく。 これで console から直接作業しなくても良くなるので、 モニタをはずして邪魔にならないすみっこにお片付け。

さて、肝心の lpvi ドライバはここここの解説が詳しい。 patch と lpviio.h が置いてあるので入手。102211 は -05 まで出ている。 ページに置いてあるのは 102211-04 なのだけど、バイナリは同一なのでどちらでも構わない。

インストール手順は簡単、というか書かれている手順そのままで特にトラブルはなし。 echo " " > /dev/lpvi0 してみて、白紙が出てくれば OK.

次に gs6.51 の build。gs-cjk の入手はここ参照。 gs の build は ln -s Makefile src/unix-gcc.mk して sparc.dev を追加。 lpviio.h は gdevsppr.c で参照しているので、#include を適当に編集する必要あり。

と、build は問題ないのだけど、gs で -sDEVICE=sparc -sOutputFile=/dev/lpvi0 してみると "sparc_print_page: LPVIIOC_SETPAGE failed" という error で止まる。ソースを追うと、

という ioctl で引っかかってるらしい。

いろいろ調べたところ、どうも lpvipage.resolution を 300 にしてみるときちんと動く。 lpviio.h では #define DPI300 0x01 なのだけど、 これではうまくいかない。きちんとした仕様があるものでもない (はず) ので、次のように dirty hack を入れる。

このコードは結構昔から変わっていないみたい。 環境に依存しているとは思えないのだけど、 他のところでは動いているのかしら。 Google で検索してみるも、有用な情報は見つからずじまい。

まあ、とりあえず表面的にはこれでエラーは解決して、 golfer.ps の印刷が可能なことを確認。 後は LPRng を入れて Windows からの samba server 経由で 接続するようにすれば、古い機材の再利用ができるぞ。

Monday, December 17

* from FreeBSD doc-jp

doc/ja_JP.eucJP 階層を作成するための作業をだいたい完了。 www/en/doc/Makefile は、なんとも不可解な処理をしている気がする。 make all で www/doc に install されるファイルは何に使うためなんだろーか?

commit する前に、もう少しチェックしよう‥‥

* WindowMaker

なぜかたまーに固まることがあって、ストレスがたまる。 症状は、いきなり focus や workspace が変更できなくなって、 wmaker の CPU 占有率がぐんぐん上がる、というもの。 クリックも効かなくなるので、こうなると kill する以外、対処法はなし。 0.65 くらいから起きるようになったような気がする。 佐藤の環境だけなのかしら。

Saturday, December 15

* SunOS4 again

sendmail 8.12.1 を入れる。もともとメールサーバとしてしか使っていないので、 そろそろ最終局面。

まず、BerkeleyDB 2.7.7 を build + install。 そして APPENDDEF(`confINCDIRS', `-I/usr/local/BerkeleyDB/include')APPENDDEF(`confLIBDIRS', `-L/usr/local/BerkeleyDB/lib') を指定して sendmail 8.12.1 を build. -lresolvconfCC=gcc も念のために指定。

build 中に sendmail/SECURITY をチェック。 smmsp ユーザとグループを作成。/var/forward の permission が g+w だったのでこれも修正。ユーザ管理は 1 user 1 group のポリシを使っているので、直接の影響はない。

次に /etc/mail を作成して、/etc/sendmail* と /etc/alias* あたりをバックアップして調整。前に使っていたのは CF で作成したものなので本当はちゃんと作り直すべきなのだけど、 時間がないのでとりあえず現状のものを使うことに。

build 完了後に /usr/lib/sendmail をバックアップしてインストール。 root グループがない、と怒られたので wheel を使うように修正。 ここらへんでトラブルは特になし。

/usr/lib/sendmail -bt でざっとチェック。動作は問題ないもよう。 /var/spool/clientmqueue の permission がおかしかったので修正して、 MTA を起動。syslog を見てメールの配送が行なわれることを確認。

あとは sendmail.cf の再構築が必要。もう少し設定をチューニングせねば。

* OpenBSD 3.0 release announce

‥‥のリリースアナウンス日本語版はこちらへどうぞ。 どこか投げられる場所があれば良いのだけど、 適当なところがないのでとりあえずここに置くことに。

Monday, December 10

* H8/3664

H8/3664 の評価をすることになったので、 E10T + eva board を使って作業。 FreeBSD 上にクロス開発環境をつくるために h8300-hms-gcc と newlib の構築をする。 面倒かと思ったら、sourceforge に patch が置いてあるのを発見。多謝。

Saturday, December 08

* Meeting with Warner

Warner を囲む(?)会に行く。jp.FreeBSD.org とか doc-jp の話を、いろいろな人といろいろ話す。

Friday, December 07

* USENIX

paper 提出したら、「3 ページ目のこの部分だけ規定の 6.5" より横幅が長いので直してね」と返されてくる。 定規で確認したのだけど、別に長くなってない。 usenix.sty を使っていて overfull も出ていないので、 一つのページだけが長くなるなんてことありえないんだけど...

‥‥と書いて送ったら、accept したというお返事。 一体、何がどうなっているのかさっぱり。