優雅な生活の設計と実装

The Design and Implementation of the Gracious Days


LAST MODIFIED: 2002/02/03 07:36:05 UTC

新しい秩序の確立は、他の何にも増して難しく、
成功する可能性が低く、危険な事業である。
改革者は旧秩序から利益を得ている
全ての者を敵にまわし、
新秩序から利益を受けるはずの者からは
及び腰の支持しか集められない。
--- Niccolo Machiavelli, The Prince

この種の「保護」は初心者を保護するかも知れないが、
熟練ユーザを窮地に追い込むことになる。
というのは、何が親切であり、何が適切でないかかという
オペレーティングシステムの考え方の裏をかくことばかりに
かなりの労力を費やさなければならないからである。
--- A.S.Tannenbaum, Modern Operating Systems


不定期更新の日記です。ディスクスペースの関係上、 あまりに古くなったものは順次消していきます。 この日記の更新は、今野さんの *BSD Diary Links から取得することが可能です。

January 2002

Tuesday, January 29

* IP unreachable

研究会出席のため、02/02 まで IP unreachable になります。 基本的に反応できなくなるのでよろしく > 関係者各位

感想はこちらまで (内容は匿名のメールで送られます)

コメント:

注: お返事が必要な場合は直接メールください。 ただし、確実にお返事するかどうかはわかりませんのであしからず。

Sunday, January 27

* FreeBSD 4.5-RELEASE RELNOTES

‥‥の最新の日本語版はこちら。 以降の更新は Errata に入る予定なので、これが最終版です。 commit ずみ。

なんでもう 4.5R は出たとかそういう話が出回っているんだろう? slashdot のせい?

Saturday, January 26

* JDK for FreeBSD

結局 4.5R には含まれないことが確定。 リリース後に準備ができ次第、アナウンスを出すもよう。 残念っていえば残念だけど、直前につっこんで混乱するよりずっとまし。

Friday, January 25

* Congratulations!

おくらばせながらおめでとうございます :-). やっぱり学生は論文で勝負せねば (とかいう)。

* wi on PCG-SRX

やっぱしダメみたい。内蔵でない wi カードを借りて入れてみたけど、 それも割り込みがうまくかからない。ed な NIC を挿すと動くので、 wi に問題があるらしいところまで切り分けはできたけど、 BSDcon まで時間がないので半分あきらめモード。

5-CURRENT にすればなんとかなるかと思って make world したら, OLDCARD も NEWCARD もまともに動かないので 4-STABLE に戻すことに。 make world を使ってダウングレードするのはちょっと面倒で、 半日かかってしまった。主な原因は devfs と /etc/pam.d。

* job hunting

そろそろ就職活動しなくちゃと思いつつ、 積極的には動いていません。会社見学に行く程度。

* RAID1

研究室の /home をミラーリングしている 60GB の HDD が片方止まったっぽい。 今日は研究室に行く気がないので、 とりあえず現時点のスナップショットを他の HDD にとりつつ現状維持。 今の時期にクラッシュしたらみんな泣くだろうな :-P

Sunday, January 13

* 情報処理技術者試験

ネットワークに無事合格しました。めでたい。 杉村さんの日記を見て思い出したものの、 受験票がみつからなくて一時間も探してしまったのでした。

春はどうしよう。エンベデッドシステムが専門に一番近い気がするけど、 近所の書店を覗いたら参考書が全然なくて、 どんなものなのかよくわからんす。 セキュリティが春にあれば良かったのに。

Saturday, January 12

* cause and solution

少し冷静になっていろいろと話を聞いたり調べたりして、 どうするのが建設的なのか考えてみました。

日本の OpenBSD コミュニティ (具体的には www.OpenBSD.org 翻訳プロジェクト) が翻訳者に対してひどい扱いをした/ているということについて、 少なくとも今まで指摘されたことはありません。 なので今回の指摘が初めてではないかと思います。 ただ現状は、コミュニティに参加していない人が読んだ時、 「クレジットに対する配慮がない」などコミュニティの対応が 不十分であるという印象を与えかねないものである、 というのも確かだと思います。

佐藤も聞いて初めて知ったのですが、 実は山形さんのクレジットはトップページの <meta> エレメントとして埋め込んであるそうです (CVS log には残っていないとのこと)。 本家に merge された当時は Theo に「原文にない部分は絶対に入れるな」と かなり厳しく怒られたという経緯もあり、それが精いっぱいの対応だったと聞いています。 現在、こういった謝辞やクレジットの扱いに関するプロジェクト内の明示的な合意はなく、 翻訳を提出しても個人のクレジットがない (たとえば これ にはクレジットがない) 人もいます (本音を言うと、そこまでちゃんとした体制を整えるだけの余裕がないというのが現状です)。

そこで、佐藤もほんの少しですが翻訳を送っている立場ですので、 日本の OpenBSD 方面に改善のための提案と作業を行なうことにしました。 まだ具体的には決まっていませんが、翻訳者の謝辞を ja.open.4bsd.org など、 わかりやすいところにまとめる形になると思います。

いくつか佐藤の手元に届いた指摘を読むと、 「クレジットなんてどうでも良いじゃん」と佐藤が考えていると 受けとった人が多かったみたいなのですが、 「クレジットは見返りとか個人の価値観に依存する問題ではない。 翻訳者の意向に反してクレジットが消されるなんてのはあってならないこと」 という認識は佐藤も同意しています。 もしそうなら 4.4BSD 悪魔本の翻訳をまとめた時に 原文にない翻訳者謝辞の追加なんてやりません。 これだけは誤解されると悲しいので言明しておきますね。 (まあ佐藤自身が、自分の翻訳に自分のクレジットがあることに 執着してないという傾向があるのは確かなんですけど、それは別のお話です)

ちなみに FreeBSD はこういうのを追加することに寛容です。 しかし OpenBSD は (クレジットだろうがなんだろうが) 原文にない文章を追加すること自体御法度で実現が難しい、 というのはあまり知られていないことだと思います。

なんにせよ、やれるとこからやってみるつもりです。

* PCG-SRX

内蔵の無線 LAN 使おうと思ってアクセスポイントを買って セットアップしたのだけど、associated 状態になるものの通信できない。 どうも pcic の割り込みがきちんと処理されていないっぽくて、 カードは認識するのだけど、通信だけできないという状況。 設定をいろいろ変えてみることにする。

Tuesday, January 8

* what I really want to say is...

えーともう少し補足。 もちろんあの文章の全体について批判したいというわけではないです。 あの部分は本人も感情的にやるせなかったと書いているだけで 見返り云々という話は出てませんし。 勝手にやったのになんで文句言われにゃあかんの、 という感情はもっともです。

気になったのは本当に引用部分だけのお話で、 JF の活動と翻訳者という関係と対比していながら、 翻訳者には一方的に自由がなかったかのように 書かれているところにかみついているのです。 その前の部分ではそんな主張はほとんどないのに、 あの段落をもって自分の感情的な確執をまとめようとしている (それともそういう意図はないのかなぁ、もしかして) のは理解に苦しみます。

「コミュニティに何度も文句を言ったんですが 一向に改善されないんで困ってるんですよ」とかいう事情ならともかく、 そもそも当事者でない人間が然るべきところで発言してもいないことについて、 こんなとこでネタにするべきじゃないと思ってます。

* (continued)

‥‥と書いた後で yomoyomo さん本人から追記しましたとの連絡をいただきました。 はい、見返りという表現は佐藤が「‥から良い顔をされず」と 「訳者クレジットを一切消されても‥‥」という部分を拡大解釈したせいであって、 yomoyomo さんの文章にそのような記述があったわけではありません。 誤解を招く表現をつかってしまってごめんなさい。

他にも数人から佐藤の発言に対して意見をいただいたのですが、 多分、見返りという言葉の使い方が悪かったんだと思うので、 はっきり定義しておきます。 佐藤はコミュニティが採用してくれるとか、 そういう他者からの、成果物に対する好意的な評価や働きかけを「見返り」と、 成果物に対する翻訳者が望まない形の変形を "spoil" と表現しています。 それぞれ「良い顔をされるということ」と 「クレジットが消されたこと」に対応させて書いたものです。

オープンソースの世界での一番大きな見返りって、 (それがどんな形であれ) 敬意を払うってことですよね。 佐藤は翻訳って誰かに読んでもらうために作るもの (プログラムみたいに自分だけ使えればいいやって考え方は あんまり多くないと思う) で、誰かが読んでくれることはそれ自体が見返りだと考えています。

あとはに書いたとおりです。 佐藤は自発的な活動だからこそ、その活動に対する反応が望んだ形にならないことも 覚悟しなきゃダメなんじゃないだろうかと思います。 もちろん、その活動は尊重されてしかるべきだとは思いますけど、 翻訳者にはコミュニティからの申し出や批判を無視する (つまり commit しない) という選択肢がありますから、 自発的にやってるだけなら不自由でもなんでもないはずなんです。

まあ、見返り云々というのは価値観の違いでしかないので こんなこと書いても仕方がないのですが、 ボランティアで翻訳している人の立場と受け入れるコミュニティ側の立場という、 双方の事情はある程度理解しているつもりです。 その上で、に引用した文章はあまりに一方的過ぎる、 というのが佐藤の言いたかったことです。 自発的にやったのにとか、良い顔をしないとか、 クレジットを消したとかいう表現が、 佐藤には見返りを求めて裏切られた人間の言うセリフに見えるのです。

Monday, January 7

* translation effort

yomoyomo さんのエッセイを最近になって読んだ。 ちょっと引用。

いろいろ言いたいことはあるのだけど、 感情的になりそうなので一つだけ。 みなさん、見返りがあって当然みたいな認識の方が多いんでしょうかね? そういう人は open source の community に commit しない方が良いと思いますよ。

そもそも、日本の OpenBSD コミュニティが山形さんの翻訳を spoil するような事実があったんでしょうか? 佐藤の印象では、マンパワー不足で動きは遅いものの、 マイナス方向には動いていないと思っています。 山形さんの作業は評価されるべきですけど、それを OpenBSD の本家に commit しようとがんばっている人たちの努力を踏みにじるようなコメントには正直腹が立ちます。 それは翻訳と同じくらい大変なことです。

翻訳「だけ」で終わるなら、何も悩むことはないですよ。 ええ、まったく。

Friday, January 4

* from FreeBSD doc-jp

RELENG_4 の relnotes がようやく sync 完了。 SA-01:65-68 も出荷。 もう一カ月くらい経ってしまったので今さらな感じ。

というわけで、 4.5-PRERELEASE リリースノート日本語版はこちらです。 4.5-RELEASE までには、 まだまだ変更されると思いますのであくまで参考までに。 間違い等の指摘は大歓迎。

Wednesday, January 2

* new year

今年もよろしくお願いします。

* SRX (continued)

PCG-SRX の続き。 -CURRENT でも良かったのだけど、4.5-PRERELEASE がどんな感じかまだ見ていなかったので RELENG_4 を入れてみる。

GENERIC では Mounting root... の部分で freeze する。 pcic を disable してみると動くみたいなので irq routing を ISA に変更すると解決。 Ethernet は fxp, Wireless LAN は wi として認識。 うむ。順調。

* From FreeBSD doc-jp

www/ja/doc/ の追加と RELENG_4 のリリースノートを進める。 [doc-jp 8592] で指摘されている typo も修正せねば。

* The Perfect Insider

ゲーム化なのか。 個人的には犀川はもっと鈍そうなおっさんイメージ希望。 浅田寅ヲのコミック版もそうなんだけど、 ちょっとカッコ良く描き過ぎだ。

int が 16bit なんて UNIX はいかがなものか。