優雅な生活の設計と実装

The Design and Implementation of the Gracious Days


LAST MODIFIED: 2002/02/03 07:36:05 UTC

新しい秩序の確立は、他の何にも増して難しく、
成功する可能性が低く、危険な事業である。
改革者は旧秩序から利益を得ている
全ての者を敵にまわし、
新秩序から利益を受けるはずの者からは
及び腰の支持しか集められない。
--- Niccolo Machiavelli, The Prince

この種の「保護」は初心者を保護するかも知れないが、
熟練ユーザを窮地に追い込むことになる。
というのは、何が親切であり、何が適切でないかかという
オペレーティングシステムの考え方の裏をかくことばかりに
かなりの労力を費やさなければならないからである。
--- A.S.Tannenbaum, Modern Operating Systems


不定期更新の日記です。ディスクスペースの関係上、 あまりに古くなったものは順次消していきます。 この日記の更新は、今野さんの *BSD Diary Links から取得することが可能です。

July 2001

Tuesday, July 31

* PDF

IEEE の論文誌 CD-ROM を一覧表示・検索するサーバをつくるため、 PDF 形式のファイルの中を見るツールを探す。

Text::PDF が Ports Collection にあるものの、 ちょいと低レベル過ぎて使い方が良く分からん。 PDF のフォーマットを知ってないとダメかしら。

PDFZONE を漁ったら indexmaker というのが使えそう。どうせ本文を manipulate するものが欲しいわけじゃないし、これをベースに改造しよっと。

* FreeBSD-SA 01:50, 01:51

稿 を作成。01:51 は、ちょっといろいろ修正を入れなければならないところあり。

Monday, July 30

* from FreeBSD doc-jp

遅れに遅れていた design-44bsd の作業をとりあえず終える。 あとは commit してから細かい修正を入れましょ。

* vmware 文書

users-jp に投稿された vmware インストール文書を www.jp.FreeBSD.org のどこかに置こう計画 (長い) を進める。 DocBook 化したものはとりあえず用意できたので、 bookshelf-jp に subscribe.

* license agreement

いい加減、腹が立ったので愚痴。 研究室の Windows マシンを管理していると、 ユーザのライセンス意識が低過ぎると感じることが多い。

平気で市販ソフトをコピーして持って帰ろうとする。 「これは売りもので、研究室で使う分のライセンスしか買ってない。 そんなに使いたきゃ買って使え。」 と冷たく突き放すようにしているのだけど、どうも不評なようだ。 「研究で使うものだからコピーしても良いじゃん」 どういう理屈だ。

ぶっちゃけて書いてしまうけど、 半年くらい前に管理者を引き継いだ時は目もあてられない状況で 不正コピーのオンパレードだった。 引き継いでから最初の仕事は必要なライセンスの本数確認と購入。 Windows2000 Server は高いので捨てて (いろいろ苦労はしたものの) Samba PDC に移行させた。 最近は OfficeXP のライセンスを見積もったけど、 academic package でも全部で 50 万円くらいとられる。 知合いの研究室では学生に Windows を使わせない方向で統一していて、うらやましい限り。

まあ、Word 文書で出せ、という理不尽な状況もあるので Windows をまったく使わずに済ますのは不可能だとしても、 金出{さ|せ}ないなら Windows なんか使うなと言いたい。 10 台前後のマシンで Windows 環境を構築するのにどれだけ金がかかるか理解しているのだろうか。 Microsoft が搾取しているという批判は一理あるけど、 それは「不正コピーしてソフトウェアを使って良い」 という主張を正当化できるものじゃないし、 「使わない」という選択肢がある以上やむを得ずという状況でもない。 単なるわがまま。

‥‥というのを教育するにはどうしたら良いのだろーか。 こんな馬鹿らしいことで議論するのは、とても疲れる。 大学の研究室なんか、 叩けばこんな話はいくらでも出できそうな感じはするのだけど。

Saturday, July 28

* DocBook: The Definitive Guide

なんと TDG が GNU FDL1.1 で公開されることに。sourceforge の docbook Proj. に入るとのこと。 めでたい。

* design-44bsd

commit のために査読。70% くらい終了。

次は RELNOTESng をやらねば。考えてみたら、 こっちは src/ にあるから code freeze の影響を受けて ぎりぎりまで作業することはできないのだった。 hardware/ と relnotes/ と errata/ は必須‥‥なんだけど、 これ、どうやって www/en/release に持っていくんだろ? SGML のまま?

* FreeBSD Security Advisories in Japanese

色々あって長い間さぼってましたが再開します (← とか書くと自分の首をしめそう)。 Net/OpenBSD の SA も (どうせ元ネタはほとんど同じ場合が多いし) 翻訳しようという気はある (というか過去にしたものがある) のですが、読み手の需要があるかどうかが分からないので公開まで至ってません。

もし日本語版を announce-ja とかに投げて欲しい、 という方がいらっしゃれば、 下のフォームにでも一言「欲しい」と書いて送ってくださいな。 需要のない作業はしない方が良いでしょうから。

(んー、JNUG さんは訳してないのかしら‥‥)。

Tuesday, July 24

* Wnn6

某研究室の計算機環境のセットアップをしたところ、 Wnn6 の jserver + kinput2-v3 の組み合せがきちんと動作しなくてはまる。 kinput2 からネットワーク経由で接続すると 「付属語ファイルが読み込めない」というエラーが出る。 tamago-v4 から接続すると問題ない。 wnntouch してみてもダメ。

どうやっても解決しないので、 ローカルに Wnn4 を入れて kinput2 はそっちに接続、 emacs 上からは Wnn6 サーバに接続するように設定することに。

jserver ってマニュアルどおりオプションを指定しても ログ吐いてくれないぞ。

Friday, July 20

* panic in the world

早朝から研究室のメインサーバ (Ultra5, Solaris7) が ping に反応しなくなる現象が頻発。 /var/adm/messages には [AFT1] EDP event on CPU0 Data access at TL>0, errID 0x0000006f.ec48f344 というかなり不吉なエラーが記録されて数回 reboot しているので、 ハード的な問題なのだろーか。

原因不明なものの止めておくわけにもいかないので、 再起動してとりあえず現状維持。 freeze する症状は隣のマシンと相互に ping をうち続けると出てこない。hub が原因なのかも、 とただいま調査中。 これを機会に Solaris8 へ移行しようかな。

* cjh in visiting Japan

夕方から cjh + hanai + kuriyama と一緒に IMG SRC の近くの店でお食事。castle/castle2 の実機を拝む。

cjh に韓国のネットワーク事情やらなにやらを聞く。 kr.FreeBSD.org の翻訳チームは 10 人くらいいるそうで、 うらやましい限り :)www.kr.FreeBSD.org のトップページはすっきりまとまっていて個人的に高く評価しているのだけど、 cjh 曰く「外観はともかく、内容的にはいまいち」なのだそうな。 まあ、ハングル読めないので、そのへんについては評価できないなぁ。

またいつか会いましょ、と 21:30 頃 cjh と一緒に離脱して、 電車内で PC98 の話とかしつつ、渋谷で別れる。

Sunday, July 15

* friend

いやー、嫌ってないすよ :Dリンクしてあげるので、 がんばって面白いページをつくってくださいな。 一年くらい前は「web page なんて作るやつの気が知れん」 と否定派だったような気がするのだけどねぇ。

* dvips

ptex-common と dvipsk って衝突している気がする。 設定ファイルが $TEXMF/dvips/config と $TEXMF/dvips/base に二重に入ってしまって変になる。

Friday, July 13

* install party

ChiBUG の install party に行ってみようかな、 と思っていたけど、07/14 は予定が取れないのでパス。残念。

* rc

設定ファイル類を共通で使えるような設定にするために試行錯誤。 .cshrc や .xinitrc, .emacs を共通部分 + ホスト固有 + ユーザ固有で呼び出すように変更して、 複数ユーザで共有する部分を /home/share/siteconfig に追い出し。 半分くらい完了。意外に大変。

Tuesday, July 10

* upgrade #2

研究室の OpenBSD/sparc x 6 を 2.9 に upgrade。 xdm のビットマップは 2.9 の方がウケが良かったり。

make buildworld がないのは痛い。 稼働中のシステムをもうちょっとスマートに upgrade できないものだろーか‥‥。

Sunday, July 8

* upgrade

少しお金が入ったので CPU とメモリとディスプレイアダプタを買う。 Celeron 300MHz → PentiumIII 700MHz は全然違うなぁ。 Riva128ZX → G450 は全然違うなぁ(←しつこい)。 流行から数世代遅れているぞ、と某氏からつっこまれる。

* e-dic

秋葉原のマルゼンECCSで富士通の「スーパー統合辞書99」が 2,500 円でなげ売りされていたので即購入。大量にあった。 電子辞書は前から欲しいなと思いつつ、高いので敬遠していたのだ。 内容は広辞苑第5版 + 英和・和英中辞典 + 現代用語の基礎知識99 + α。 古くても困らないし、ndtpd + lookup-emacs20 で幸せになれます。 わたしが。

Saturday, July 7

* slightly be free

学会の連続が終わり、とりあえずひと段落。 たまっていたお仕事やろーっと。

* at GCTR

午前中に浜松町へ某計測器メーカの営業に話を聞きに行って、 その足で大手町へ。時間ぎりぎり。

グローバルセンターのデータセンタに 初めて入る。構内の配電盤をみると液晶のメータ(疑似的な針表示)がついてる。 200/100V 系混在で数系統。フロア換気は垂直型。 火事になったら真っ先に脱出できなくなりそうな部屋構造だ。 考えてみると大学より近いなぁ。 家から東京まで 30 分くらいだし。

‥‥というのはどうでも良くて、 jp.FreeBSD のケ−ジに行って iSV 本体を拝む。 アップグレード作業は吉田さんにおまかせ。 floppy boot から upgrade, patch あてて kernel 再構築。 最近 make buildkernel ばっか使っていたから config GENERIC; cd ../compile/GENERIC && (make depend && make) >& all.log & が妙に新鮮に感じる。本体にはディスクアクセスランプがないようで、 進んでいるかどうかよくわからん場面が何度か。

2.9 の GENERIC kernel で起動すると なぜかキーボードが効かない。USB まわりがおかしく、 USB 関連のドライバをすべてはずすことに。 ただ、dmesg を見る限りではきちんと認識しているみたい。 2.8 や 2.9 のインストールフロッピーでは USB として認識していないので使えていたらしい (どうして USB として認識していないのに使えるのかは謎)。

どうにか動くように設定して、 最後にシリアルコンソールの通信ができることを確認。 実作業 2 時間 20 分くらい。お世話さまでした < 関係者各位。

* RELNOTESng

Multilingual RELNOTESng に関して bmah とメールやりとり。Russian DocProj からも「en_US の stylesheet 決めうちするのやめようよ」という文句が来たらしい。