優雅な生活の設計と実装

The Design and Implementation of the Gracious Days


LAST MODIFIED: 2007/02/18 18:08:52 UTC

新しい秩序の確立は、他の何にも増して難しく、
成功する可能性が低く、危険な事業である。
改革者は旧秩序から利益を得ている
全ての者を敵にまわし、
新秩序から利益を受けるはずの者からは
及び腰の支持しか集められない。
--- Niccolo Machiavelli, The Prince

この種の「保護」は初心者を保護するかも知れないが、
熟練ユーザを窮地に追い込むことになる。
というのは、何が親切であり、何が適切でないかかという
オペレーティングシステムの考え方の裏をかくことばかりに
かなりの労力を費やさなければならないからである。
--- A.S.Tannenbaum, Modern Operating Systems


不定期更新の日記です。ディスクスペースの関係上、 あまりに古くなったものは順次消していきます。 この日記の更新は、今野さんの *BSD Diary Links から取得することが可能です。

February 2007

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Sunday, February 18

* FreeBSD-EN-07:01.nfs

本当は 6.2R が出るより前に出そうと考えていたもの。 遅れに遅れてようやく公開。

6.2R のリリース作業中に修正できた重要なものは なるべく 6.0R と 6.1R にもフィードバックしたい、 という気持ちがあるのだけど、 ばんばん出すとバグがたくさんあるかのような印象を持つ人がいそう。

少なくとも 6.0 と 6.1 の NFS は組み合わせによって不具合が出るらしいのですが、 RE 側では再現できず、誰も詳細なレポートを送ってくれないので困っています。 cvsup.allbsd.org や rsync.allbsd.org は NFS に平均で 10MB/s 程度の負荷がかかるような構成で使っていて、 そこで判明したバグはなるべく修正入れています。 今回の EN も同じような経緯。

FreeBSD が良くなって欲しいよ、という人は、 とにかく不具合のレポートを出しましょう。 アクティブに動いている人が少ないので、 すぐに返事が来ないかも知れませんが、 そういうレポートは、ちゃんと読まれています。

Monday, February 12

* ISSCC 2007

参加。毎日の朝食はこんな感じ。 サンフランシスコは 3 年ぶりくらい。

CMOS RF フロントエンド関連を中心に paper session を聞く。 すごい人数で身動きがとれないわ、会場が広いから講演者の声が聞き取りづらいわで、 あんまり快適ではなかった感じ。

空港から BART で市街地まで移動できるようになったらしいのだけど、 行きは知らなかったのでタクシーを使用。 バーガーキングと隣合わせのマクドナルドが、 いつの間にかなくなっていたのでびっくり。 スターバックスはまた数が増えているような気がする。

11 日現地着、15 日現地発で 16 日夕方に帰国。

Saturday, February 10

* 1 year after...

更新しないで 1 年経ってしまった...

2006 年は、とにかくストレスばっかりためこんでた印象が。 もうちょっと生き方変えないとダメだのう。

今さらながら、2006 年まとめ。

* AsiaBSDCon

ほぼ情報が出せたけれど、やっぱ動きが 2 カ月くらい遅い。反省しきり。

参加費 1 万円ってのは、会議慣れしていない人には高いと言われるかも知れないのですが、 まあ、そういうものです。2 日間の食事 + Tシャツその他も含んで 1 万円は、 はっきり言って赤字。

学生さんは全面的に優遇されるので、来てもらえると非常に嬉しいところ。 mckusick の full-day tutorial が registration fee + tutorial fee で 1 万円を切る、というのは、かなりありえない設定。 普通は 5 万円以上とられます。ちなみにテーマは An Introduction to the FreeBSD Open-Source Operating System と書いてありますが、 中身は SMP のロックとファイルシステムに重点をおいたものになってます。 もともと 5 日間あるオペレーティングシステムの講義を 1 日に圧縮したもので、教科書は The Design and Implementation of The FreeBSD Operating System を使います。

だいぶ安く設定している BSDCan でも、 食事なしで 175 USD (2 days)。 赤字にならない設定だと、これくらいが限界でしょう。

技術的な側面を主題にした会議を、という企画なわけですが、 完全にアカデミックな側に倒すわけにも行かず、 かといってイベントっぽくするのもカンファレンスと銘打っている以上やりたくない、 という、中途半端な位置にあることは重々承知の上で試行錯誤しています。 今後、アジア圏内 (含む国内) で続けられるかどうかは、 今回の出席人数にかかっております。

いろんなとこで無理が出てるので、 運営面については見苦しいところが多々あるのですが、 どうかご支援ください>みなさま。